遺伝子のデジタルPCR解析とは
デジタルPCR解析とは、DNAのPCR解析の一種ですが、定量性があるところが大きな特徴となっています。
PCR解析というかPCR検査とは、DNAの中の特定の遺伝子配列を短時間に数百万倍とかそれ以上にも増やすことのできる手法であり、試料にそのDNAが極めて微量しか含まれていなくても、容易に検出できるレベルにすることができます。
もちろん全く含まれていない場合は増幅しようがありませんので、検出されることはありません。
ただ、短時間で極めて大量に増幅させますので、試料にどれくらいの量でその遺伝子配列が含まれていたのかを高い精度で知ることは決して簡単なことではありません。
ちょっとした条件の差によって、100万倍に増幅されることもあれば1000万倍に増えてしまうこともあるわけです。
この状況で、元々の量が果たして10であったのかそれとも100あったのかを確実に知ることが難しいのはイメージできるでしょう。
デジタルPCR解析ではこの問題を解決することができます。
原理としては、その試料を希釈した上で微量ずつ多くの分画に分け、それぞれの分画で増幅反応を起こさせる点にあります。
希釈して微量ずつに分けることがポイントで、要するに個々の分画にはその遺伝子が全く含まれないくらいに薄まってしまうか、あるいは存在してもただ1個だけとなるようにうまくコントロールするのです。
こうすれば、1個ある分画は増幅により陽性となる一方、0個の分画はいくら反応させても陰性ままであり、陽性分画の個数・割合から逆算できることになります。